北埜関検問所

徒然なるままに

チェンソーマンと鉄道

マンガ『チェンソーマン』の中に登場する鉄道についてまとめています。筆者が読了次第更新していく予定です。
(更新中: 現在5巻収録話まで)

 

注意: この記事では現実との相違点についても記載するため、非常に無粋な内容となることが予想されます。そういった内容が苦手な方はブラウザバックをお願いいたします。

 

記述について
原則として鉄道会社名・車両名は正式名称で記載しますが、国鉄(現JR)はこの限りではありません。同名の車両が複数存在する場合には、カッコ書きで区別します。
聖地巡礼(?)に活用される方(いるかわかりませんが)に向けて、地域や現役かどうか、保存の有無や譲渡先なども記載します。
なるべく鉄道に詳しくない方でもわかりやすく解説するよう心がけますが、登場するものによって複雑になる場合があることをご了承ください。

 

第5話『胸を揉む方法』
【東京都練馬区 現役】
練馬駅: 西武鉄道練馬駅
駅名が明示されているのでわかりやすいですね。現在使われている高架駅舎です。ペデストリアンデッキが見当たらないことから南口と思われますが、電話ボックスはありません。以前は設置されていたのか、作中年代に合わせて描き加えられたものなのかは不明です。

 

第6話『使役』
【福岡県北九州市 非現役】
路面電車: 西日本鉄道500形電車(軌道)
これは特定するのに苦労しました。
500形は全く違う構造の車両が同一形式で存在しています。作中に登場する車両は福岡市内線に投入された501形・551形・561形が北九州線に転属し、後年に大規模な改修を受けた姿をモデルとしていると思われ、車体の前面やライト、排障器(前面床下に取り付けられた、事故被害を軽減するための部品)などの形状が一致します。一方で側面は全長を窓2つ分ほど詰めて描かれており、カラーリングもかつての東京都電を思わせるツートンカラーとされています。広告の掲示場所は富山地方鉄道の軌道線車両と同様の場所となっており、この無国籍感ならぬ無車籍感ゆえに特定が難航しました。
北九州線は既に廃線となっていますが、福岡県筑紫野市のJR筑前山家駅構内と長崎県壱岐市松永安左エ門記念館の2箇所で保存されているようです。どちらも保存状態は比較的良いようなのが嬉しいですね。
都内のシーンでなぜ廃線となった九州の路面電車が出てくるのかはわかりませんが、恐らくは全国の路面電車が載った写真集を作画資料に使ったのではないかと思います。

 

第22話『チュッパチャプス コーラ味』
第26話『銃は強い』
第28話『秘密と嘘』
【首都圏・東北 非現役】
新幹線: 国鉄200系新幹線電車
京都に向かうマキマさんたちが乗車している車両です。東海道新幹線で使用されていた0系ではなく、東北新幹線などで使用されていた200系が描かれています。一見すると両者はカラーリング以外同じに見えますが、200系は豪雪地帯を走行するため走行機器がカバーで覆われているほか、側面に機器を冷却するための空気を取り入れる吸気口が設けられています。
車内は窓にカーテンのある200系と違いブラインドとなっており、描かれているLED案内器や扉の形状などから、東海道新幹線の現役車両であるN700系がモデルと推測されます。
200系は複数箇所で保存されていますが、最も見やすい場所は埼玉県さいたま市鉄道博物館で保存されている個体かと思います。車内にも立ち入ることができますので、座席で倒れてマキマさんになりましょう。あ、当然ながら銃は持ち込んじゃダメですよ。

京都府京都市 現役】
京都駅/東京駅: JR京都駅
第26話で黒瀬くんと天童ちゃんがマキマさんを出迎えるホーム。クラシカルな屋根のこのホームはJR京都駅の新幹線ホームではなく在来線ホーム。1915年に建設されたもので、駅舎が建て替えられた今も2・3番線などに残っています。作中でも屋根から吊られた駅名標東海道新幹線を運営するJR東海の様式ではなく、京都駅の在来線を運営するJR西日本の様式であることが確認できます。
第28話でも、東京駅で円くんが去っていく場面で同一のホーム屋根が描かれています。

 

第37話『電車・頭・チェンソー
第38話『気軽に復讐を!』

【関西 現役】
電車: 阪急電鉄2000系電車
モミアゲマンこと刀の悪魔とデンジが飛び乗った電車。第38話で駆けつけたパトカーに『警視庁』と書かれていることから都内の設定であるようですが、描かれているのは関西の京阪神圏を走る阪急電鉄の2000系電車です。一部ではよそから来るいろんな車両をレースでぶっちぎっていることで有名な車両ですが、このマンガでは見事にぶった斬られています。描かれている車番と周りの建物から推測すると、阪急神戸線沿線のどこかがモデルのようです。
2000系は2度に渡って阪急グループの能勢電鉄兵庫県川西市)へ譲渡されており、現在も現役で運用に就いている車両が存在します。また、兵庫県三木市兵庫県広域防災センターで教材としても活用されています。

 

参考資料
ウィキペディア
Googleストリートビュー
Google画像検索

京都駅の軒飾り | 鉄道で行く旅のブログ 様

A-2ジャケットとサイドポケットと私

どうも。私です。

突然ですが、皆さんはフライトジャケットというものをご存知でしょうか。そうです、軍で航空関連の任務に従事する兵が着るジャケットです。中でも有名なものとして、アメリカ陸軍のA-2フライトジャケットというものがあります。私はこれのレプリカを愛用しているのですが、これが優秀なのです。

A-2は夏用とされています。しかし私の所有しているレプリカはなかなかどうして暖かい。私が小柄でややオーバーサイズなのも相まって(今日ではA-2はジャストサイズをぴっちり目に着こなすのがイカすというのは最近知ったことです。少し衝撃的でした)少しなら厚着も効き、チョークを引かないとキャブレター式のエンジンが始動しないような寒さでも凍えることはありません。そしてポケットが多い。手帳やライディンググローブくらいなら余裕で呑み込む内ポケット、カバンに収めずとも落とし物のリスクを大きく下げてくれる上向きポケット。そして手が凍えずに済むサイドポケット…ん?サイドポケット?

両脇のドットボタン式のフラップがついたポケットにはハンドウォーマーが付けられていない。その理由は、ポケットに手を突っ込むことは、軍人の仕種として不適当であった為である。

WikipediaA-2フライトジャケット」より引用)

ja.wikipedia.org

orz…私は軍人として不適当な仕種をしていたというのか(そもそも軍人ではない)

そうです。私のA-2はレプリカゆえ、使いやすさを重視してかサイドポケットがついているんですね。これにショックを受けた私は、なるべくサイドポケットを使わないことを試みました。幸いなことにA-2としてのデザインを崩さないためか、サイドポケットは外見上意識するようなものではありません。あとは私がサイドポケットを使わなければよいのです。

無理でした。まあそうですよね

人間というのは怠惰な生き物です。寒い冬の日、着ている服に手を突っ込むのに最適なポケットがあれば、そこに手を突っ込んでしまうのです。小学生の頃、いかに転ぶと危ないからとポケットから手を出すよう言われても先生の目を盗んでポケットに手を突っ込んだあの頃と同じです。ましてや今はうるさく言う先生も同級生もいません。完全に自らのこだわりでしかない今、私にはそれを貫き通すだけの何かはありませんでした。寒いもんは寒い。

 

結論: 付けないで正解

地上でせいぜい時速数十キロの世界に生きる私ですらポケットに手を突っ込んでしまうのです。寒い寒い空をその何百倍ものスピードで駆ける航空兵の中に、ポケットに手を突っ込んでしまう者が出てこないはずがありません(事実、A-2を着てズボンのポケットに手を突っ込んでいる写真が沢山ある)。そういった意味では、A-2にないサイドポケットは軍用品としての機能を追求した結果であり、機能美と言えるのかもしれません。私はたぶんこれからも手を突っ込み続けます。

御挨拶

なんとなしに始めてみました。まあ三日で飽きることかと思います。よろしくお願いし明日。

よろしくお願いします。

 

追記:納車半月のカブの写真でも貼るかと思ったらPCのSDカードスロットがご逝去なされてました。南無三。